石川県　仏壇の修理・修復・クリーニング

蓮如が加賀・越前国境の｢吉崎御坊｣をかまえ布教活動を行ってから、
石川県の浄土真宗は飛躍的に発展しました。一般庶民も競い豪華な金仏壇を
購入するようになりました。
加賀前田藩は以前一向宗には手を焼いた経験がありましたが、加賀の産業育成とし
伝統工芸技術の奨励を行いました。それは仏壇産地として金沢仏壇、七尾仏壇、
美川仏壇を発展させました。

★金沢仏壇は、蓮如上人の布教活動により浄土真宗が根をおろした真宗王国の地で、
他の地域に比べて仏壇の需要が極めて高かったことがいえます。
金沢で本格的に仏壇が作られるようになったのは、加賀藩三代藩主の頃、
江戸や京都から名工たちを加賀藩細工所に呼び集め、美術工芸の基礎を築きました。
また、金箔の生産地でもありましことから、金箔をふんだんに使った蒔絵技術による
荘厳華麗な金沢仏壇が作られるようになりました。
箔は現在でも光押しが主流です。石川県と富山県の石川寄り地域に多く見られます。

★七尾仏壇は室町時代に能登国守護の畠山満慶が蒔絵・彫刻等の工芸産業を保護・奨励し、
基礎を築きました。江戸時代初期には、「塗師町通り」「木町」「大工町」などの
職人街がすでに形成されていました。

★美川仏壇は今からおよそ五百年余前、遠く室町時代は応仁の乱の頃、戦乱を避けて
京の都から浄土王国、加賀の国へ多くの人々が流入しました。その中に仏壇（厨子）
造りの職人達も多く含まれていたといわれています。
精緻を極めた技術は、寺院内陣、御神輿、曳き山の修復、新調にも活かされています。